こまがた元気ビジョン
こまがた元気ビジョンとは?
こまがた元気会では、駒形地区の現状と課題を踏まえながら、少しでも地区の発展 に貢献しようと、地域の皆さんとともに地域住民が主体となった様々な取組を行ってき たところですが、住民主体の取組をより計画的・継続的に展開することが重要であると 考え、「こまがた元気ビジョン」を策定することとしました。 策定にあたっては、専門の部会を立ち上げ、アンケート調査や住民ワークショップ等 で駒形地区の皆さんの協力をいただき、できるかぎり幅広い意見を反映したものとす ることができました。 このビジョンでは、駒形地区を将来にわたって自らの力で守り、創り上げていくため の目標や基本方針を定めています。 今後、駒形地区の住民全員が共に知恵を出し合い、力を合わせ、行政などの関係機 関とも連携・協力しながら、<元気な駒形の里づくり>を行うための総合的な指針と なるものです。
駒形地区の将来像
将来像は、将来に向けて目指すべき駒形地区の姿を示すものです。
地区の現状と課題から、駒形地区の目指すべき将来像を次のように設定しました。
住みよく元気な「こまがた」の創造
〜 田舎暮らしはステータス 〜
この将来像には、文字通り暮らしやすく、活気あふれる駒形の里を、
私たち一人ひとり が誇りと夢を持って創っていくという思いが込められています。
なぜ、ビジョンが必要なの?
いわゆる「平成の大合併」により、行政区域の広域化、行政運営の合理化等、行政 サービスのあり方が変化し、また、全国的な少子・高齢化、人口減少の進行は、ここ駒 形地区も例外ではなく、耕作放棄地、空き家、鳥獣被害などのこれまで見られなかった 新しい地域の課題が生じています。
このようななかでは、行政主導でまちづくりを進めるのではなく、地域のことは住民 自らが意思決定をしながら運営していくという、住民による自律的で主体的な自治運 営が求められています。
その自治を行うためには、現状を把握し検証しながら、地域を今後どのようにしてい くのか、地域の将来像を定め、自分たちの手で地域づくりを進めることが重要です。
今こそ、状況をよく見据え、しなやかに対応しながら、10年後、20年後、さらにはその 先の将来にわたって持続・発展する駒形地区をデザインしていきましょう。
駒形地区の課題
駒形地区の人口等のここ5年間の推移は、下表の通り人口・世帯数の減少と高齢 化が確実に進行していることが見られ、子育て支援や高齢者福祉への取組が、まさ に今求められていることが分かります。
2016 (H28) |
2017 (H29) |
2018 (H30) |
2019 (R1) |
2020 (R2) |
2025 (R7) |
2030 (R12) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
男 女 計 |
1,056 1,176 2,232 (2,127) |
1,037 1,140 2,177 (2,072) |
998 1,021 2,019 |
975 987 1,962 |
957 956 1,913 |
1,526 (予測値) |
1,233 (予測値) |
世帯数 | 822 (717) |
816 (711) |
706 | 701 | 694 | ||
65歳以上人口 | 915 | 891 | 797 | 811 | 807 | ||
高齢化率 | 40.99 | 40.93 | 39,47 | 41.34 | 42.19 |
※ H29 までは特別養護老人ホーム・エルムホーム(入所定員110名)入所者数含む。
※ ( )数値は、当該施設相当分105として平成28年・29年分から除いた参考値。
少子高齢化の進行等を原因とした、駒形地区の課題は
① 令和元年度に喜多方市が行った市内全行政区長への聞取り調査結果(駒形地区分)
② 令和2年8月駒形地区生活支援支え合い会議委員アンケート結果
③ 令和2年8月~10月に3日間にわたって実施した住民ワークショップで議論された地 域共通課題 等で示された課題を踏まえて整理し、
また、これらの課題を大くくりに分類 し、今後の『対応すべき分野』として下のとおりまとめました。
駒形地区の課題
● 農業後継者・担い手不足
● 集落の共同作業(草刈り、道普請、堰浚い等)
● 耕作放棄地の増加・農地の維持管理
● 鳥獣被害の増加
● 集落行事の維持継続
● 空き家の増加・維持管理
● 高齢者等の移動・交通手段
(買い物、通院、遊び等、特に免許返納後)
● 高齢世帯等の除雪
● 高齢者等の悩み事の相談・対応
● 高齢者等の健康づくり・生きがいづくり
● 高齢世帯等の見守り
● 高齢者等の集える場づくり
● 住民同士・世代間の交流の場づくり
● 子ども・若者の減少による活力低下
● 消防団員の減少
● 地域の歴史文化遺産の継承
●自然環境の保全・利活用
対応すべき分野
● 農業を基盤とする産業振興
● コミュニティの維持・活性化
● 共に学び育てる環境の整備
● 生涯を通した健康づくりの支援
● 安全安心で住みよい生活環境づくり
● 自然環境の保全・利活用
● 共に支え合う活動の展開
将来像の実現に向けた重点的な取組分野と基本的な取組構想
【 グランドデザイン 】
駒形地区の課題に対応し、将来像『住みよく元気な「こまがた」の創造』を実現するためには、地区内の住民、各集落、関係団体等が協力連携し、市等行政の支援を得ながら、駒形地区が主体的に活動を展開することが不可欠です。
地域を維持するには、行政に全てを任せておけばよいというものではなく、また、集落は身近な生活環境の整備や伝統行事の継承等を今後も担っていくことになり、新たな課題に対応するには困難も伴います。
そこで、旧駒形村時代からのまとまりがあり、小学校区とほぼ重なり、各種団体等も活動の地盤としている「駒形地区」の役割は大きく、喜多方市、旧塩川町、駒形地区、そして集落がそれぞれ役割を分担して地域づくりを担う「重層的な地域自治」の中で、駒形地区の総力を結集して新たな活動を展開しようとするものです。
活動の展開にあたっては、駒形地区の対応すべき分野について、4本を柱とする重点的な取組分野に整理し、これらを総合的に進めるための取組構想「元気な駒形の里づくり」グランドデザインを以下の図のとおり設定しました。
各グループごとの取り組み
※ それぞれのグループごとに詳細PDFが開きます。
「農」を基盤とした持続可能な里づくり
高付加価値、駒形ブランド、交流・連携等
雄国山麓の魅力を活かした憩いと癒しの里づくり
森林、自然環境、景観等
歴史・文化・産業遺産を後世につなぐ里づくり
遺跡、寺社、祭り、堰
共に支え合う安全・安心な里づくり
交流・活動の拠点づくり
「こまがた元気ビジョン」の全文はこちらから確認できます。